アメとムチを使い分けるのは、将来の旦那さま?

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小さな頃から、パーティーやお茶会に呼ばれ、または呼んでいたので、大人相手でも怖気づくことなく、接していた。 …それが災いしたんだろうな。 3歳の春の日、ウチの両親が家に先生の家族を招いていた。 わたしの両親と、先生の両親は古い知り合いで、昔から良く家に遊びに来ていた。 そうしてわたしと先生は出会った。 あの日は大人達が話題で盛り上がり、わたしと当時18歳の先生は、中庭で遊んでいた。 庭は庭師が丁寧に手入れされていたけれど、タンポポなどの花も咲いていた。 わたしは先生に花冠の作り方や、植物についていろいろ教えてもらっていた。 「スゴイねぇ! おにいちゃん、先生みたい」 物知りな先生を、わたしは本当の先生のように慕った。 「そうですか?」 「うん! お花の冠も、上手にできたし」 白詰草で編んだ冠は、ちょっと形は崩れていたけど、何とか編めていた。 「それは希姫お嬢様が器用だからですよ」 そう言って優しく微笑むと、わたしの手から花冠を取って、頭の上にそっと置いてくれた。 「どう? お姫さまみたい?」 「ええ、可愛らしいですよ」 その時、あんまりに優しく微笑むから…わたしの胸は高鳴ってしまった。 わたしはテレを隠すように背を向けた。 先生は当時からメガネをかけていて、キレイな黒髪をしていた。     
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