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……その言葉は心ときめくと言うよりも、恐ろしさが上回る。
けれど先生にそう言わせるのが、わたしという存在なのだ。
わたしは自分が先生に愛される存在であること、認めなければならない。
「ねえ、先生。落ち着いたら、二人っきりで結婚式をしましょう。わたしは黄色のウェディングドレスを着て、先生から貰ったイエローダイヤモンドの指輪をつけたいわ」
「ええ、貴女がそう仰るのならば。素敵な式にしましょう」
「うん!」
わたしは思い切って、先生に抱き着く。
先生は笑顔でわたしを受け止めて、抱き締め返してくれる。
――幸せ――
わたしは心からそう思う。
一年後も十年後も五十年後だって、わたしと先生はタンポポ畑の中で愛を確かめ合うんだ。
負の感情に押し潰されそうな時だって、きっと長い人生の中では必ずある。
けれど二人を結び付けてくれたタンポポの存在が、大きな支えになってくれるはずだ。
春じゃなくても、先生がくれた指輪が、わたしをあたたかな気持ちにさせてくれるだろう。
タンポポの花言葉は『愛の神託』と『真心の愛』。
わたしと先生はこれからも、愛に満ちた日々を共に過ごしていく――。
<終わり>
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