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「わっわたしは幼かったから、良く理解していなかったのよ! 先生は当時、付き合っていた女性とかいなかったの?」 「そりゃあ全くいなかったと言えば、嘘になりますが…」 カチーンッ☆ あっ、何だろう? 自分で聞いておいてなんだけど、イラッときた。 そりゃ当時、先生は高校生だったし? わたしはまだ3歳の子供だったから、その歳の差はしょーがないんだけどさっ! 「でもそう長い付き合いの女性はいませんでしたね。お嬢様ぐらいなものですよ。15年も一緒にいるのは」 「…それはしょうがなかったことと言うか…」 先生はいつも一緒にいてくれた。 こういう勉強の時も、そして私生活でも。 両親よりも、側にいてくれた。 だからこそ、わたしは先生に全てを委ねているわけだけど…。 「だから私は思うんですよね」 「何を?」 「きっとお嬢様こそが、私の運命の相手なのだと」 「…15歳も歳の差があっても?」 「関係ありませんよ。それにあなたが私より年下で、安心しているんです。余計なムシを追い払うことができますからね」 …そう言って、先生は眩い笑顔を浮かべた。 わたしはコレでもモテない方じゃないから、きっと少しでも好意を示してきた男性はどこかへ追い払われたんだろうな。 『どこか』は知らないけれど…。
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