シロツメクサの想い

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 途端、ぞわぞわぞわっと全身に鳥肌が立ち、思わず後退る。  東雲さんも顔色を変え、逃げ出そうとしているのか、僅かに腰を上げた。 「オイ、にゃあ! 獲物を見せなくていい。な? すごいなー、にゃあは。だから、わかったから! 俺の膝の上に置くな! う、わあああああああああ!!」  そうして、私と東雲さんの穏やかなひとときは、あっという間に終わりを告げ、いつもと変わらぬ賑やかな日常が戻ってきたのだった。
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