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だから移動には時間がかかる。
今回の目的地で言えば、普通は馬車とか使って丸一日の距離。
でも仕事が早いで定評のある俺。
まぁ、方法は魔力にもの言わせての瞬間移動だったり、翼出して飛んで行ったり。
どちらも秘密なので組合員からしたら俺の仕事の早さが異常なんだ。
だからたまに探るように見られる。
「俺は永遠の二十歳だよ?若さゆえの早さだよww」
「はぁ…またその言い訳なのね…。いいわよ、さっさと行きなさい」
「冷たいwwもっとさ?こう…行ってらっしゃい(ニコリ)。とか、頑張ってね♪とかないのカラさんwww」
「ないわよ。いつも無傷で帰って来るんだから。心配なんて何年も前に自殺したわ」
「やめたんじゃなくて自殺なんだwwならもう心配してもらえないんだwww」
「五臓六腑まき散らしながら這って帰ってきたらしてあげる」
ニッコリと…それはそれはいい笑顔でそう言い捨てるカラさん。
一つ言わせてもらえば流石の俺もソレは死んでると思うwww
そんなので本当に帰ってきたら最早黒竜としてじゃなくて|腐竜「ドラゴンゾンビ》として討伐されるからwww
ドラゴンマニアの研究材料にはなりたくないwwww
俺は受付嬢の鑑とも言えるような素晴らしい笑顔のカラさんに苦笑いを返した。
「じゃ、行ってくる」
「帰ったらお酒奢りなさい」
「ラジャー…」
既に俺の報酬金の一部の使い道が決まってしまった…。
俺は苦笑いのまま軽く手を振って|組合「ギルド》の出入口へ向かった。
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