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「こっちにも確認しとくか……アンタ、本当にこの子には持病がないのか?」
スクラードが部屋の隅の方に向かって声をかけた。
ソコには体操座りをしてキノコを栽培する親父……その一昔前の漫画の表現法何処で覚えてきたしwwwwww
「……ないよ。たとえ病気であろうとも、この私が私の可愛いヴェルに取り付くことを許さないからね。病ごときが私のヴェルに私よりも密接にともに居るなんて、世界を数千回焼き尽くしても足りない程の―――「はい、もういいよ!長いわ!簡潔に手短に!初めの一言で十分じゃ!!www」
一度俺の事に関して口を開けば、閉じることなく語り続けることで定評のある親父に話を振るなよwwwww
確かに正確な情報を手に入れるには正しい人選だが、正しくないwwww
つか親父wwwwwwwアンタの発言は一歩間違えたらヤンデレ属性だからやめてくれwwwww
「ヴェルぅ…なんでそんなに冷たいの!」
「うざったいんだよwwwwベタベタくっ付いてくるし!ww語り始めるしwwwww」
「私からヴェルを取ったら何が残るって言うんだい!!?」
「アンタが丸々残るわwwwwwいい加減帰って母さんの墓の面倒見とけよwwww」
「私がいなくても結界がある。そうそうじゃ何もないよ。それにヴェルの頭痛が…」
「俺の頭痛はもう治ったから!……………………あーあ~…綺麗好きで、毎日掃除してた母さんが、掃除放置して家を数日間開ける親父を見たらどうするかなぁ?」
「ぅぐ!」
俺の発言に親父は痛い所を付かれたらしく、一歩後ろに下がる。
親父は俺よりも母さんに弱い。
ブラックドラゴンの親父を完全に尻に敷くとは、母強しwwwwwwwwww
女が強いのはどこの世界でも変わらんなwwwwww
「…家を出たのはいつ?」
「…昨日の朝、だけど…」
「へぇー?丸一日も掃除してないんだ。潔癖症まがいな母さんだったら許さないよなぁ。ふーん?」
ウチの母さん、ホントよく掃除してた。
昔は冒険者として旅をしてたから、掃除とは無縁に近かったけど、冒険者を引退してから家事を日常的にするようになってから掃除の楽しさにハマったらしい。
綺麗になるのが気持ちいいらしく、毎日毎日掃除してた。
そんな母さんは、部屋を書物や植物や実験品などで部屋を一日で埋めてしまう親父によく怒っていた。
母さんが魔法を使ってる姿は見たことないけど、あの気迫は最上級を余裕で使っていそうな剣幕だった。
「~~!ヴェル!ちゃんと帰ってくるんだよ!お父さんは戻るから!」
「あーはいはい。いつも通りに帰るよ」
「もう少し早くてもいいよ!?」
「い・つ・も・ど・お・り」
「…………帰ってきてくれる分、マシって事?」
「そういう事、んじゃーね親父」
「…またねヴェル。いつでも帰ってきなよ!?」
名残惜しそうに親父は医務室から出て行った。
その姿を見送って溜息を吐く。
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