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俺は転生した。
正直、勇者とかじゃなくて良かった…って安心した。
人類の希望背負うとか…俺には重すぎるし。
だからって某ゲス冒険者の佐藤カ〇マと同じように冒険者でもなかった。
意識すれば揺れる尻尾。
黒鱗が所々に見える肌。
頭にある硬質で、地味に重い一対の角。
出そうと思えば出せる、尻尾よりも服を着るのに邪魔な翼。
……転生したら人じゃなかった。
某転生モノ小説の主人公も人間じゃなくスライムだったが……
どうも俺はスライムですらない。
「まさかまさかの…゛転生したら竜種だった件について”…ってか…俺の場合…半分人間だけどもさぁ…」
ポツリと一人岩の上でぼやいた。
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