のんびりクエスト

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ある日。 俺はいつも通り人間の組合(ギルド)に来ていた。 組合(ギルド)階級(ランク)は結構細かく決められてる。 下から【F・E・D・C・B・A・AA・AAA・S・SS・SSS】という11段階。 ギルドの依頼のランクが自分の組合階級(ギルドランク)と同じか、それ以下しか受けられない。 AAAまでは実績により自動で階級(ランク)が上がるけど、それ以上…Sランクより上はなんか試験受けないとダメらしい。 巣立ちして比較的すぐに加入した組合(ギルド)だから十年居る。 若作りと組合(ギルド)で言われ続けてる。 「ヴェディさーん」 「今日も若いっスねww」 「゛今日も”とか言うなよなww俺のこの美貌が偽物みてーな言い方しやがってww」 「俺ガキの頃から居ますけど変わってねーっスよwww」 「『早寝・早起き・バランスのいい食事を一日三食五十品目・適度な運動』だ!」 「それもう何十回も聞きましたよwww」 今日も交わされた近所の若者連中とのやり取り。 日常風景だ。 十年もここに居るからかなりの古株で、こうしてよく交流もする。 なんか俺の実年齢が何歳か、とか賭けてる連中もいるらしい。 失礼な。俺はまだ二十歳だ! 両親が美形だったおかげで年齢不詳に拍車がかかってるがな。 黒髪はだいたい肘辺りまであって、親父譲りの切れ目がちなイケメンからな! 人間じゃないから肉体年齢に変動が無いし。 流石にもう十年くらいこのままだとまずい気がするけど。
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