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俺は話しかけてくる奴らと軽い会話を交わしながらカウンターへ向かう。
ここのギルドの建物は三階建て。
俺らが普段動き回れるのは一階で、みんながメシを食ったり、酒を飲んだり、依頼であった事を話し合ったりできる集会酒場と、依頼を確認・受注出来るカウンターがある。
集会酒場は俺も良く使う。
多くの人が利用するここは情報がよく集まるから。
流石に何も知らないってのは危険すぎるしなw
でも今日は依頼を受けに来たので集会酒場を抜けて奥のカウンターへ。
「あ、ヴェディ。おはよう」
「おはよ、カラさん。何か躓いてる依頼とかあったりする?」
カウンターに居たのはココに入った時から居るカラさん。
確か三十路のはずだけど…見た目は俺が加入してあまり変わってない。
茶色の縦ロールが今日も乱れない。
ただし、彼女の年齢に関してはタブーだ。
組合のカウンターに座る受付嬢である彼女の機嫌を損ねると、どんな報いが来るか分かったものじゃーない。
受付嬢は顔が広いからなぁ…ww
「あるよ?ちょっと待っててね」
年齢不詳コンビとしてこの組合に長く貢献してるww
カラさんは受付の奥にある棚からファイルを探して持ってくる。
そのファイルは上の部分に緑色のラベルが張られてる。
それは採取依頼をまとめたファイルだ。
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