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一日が終わっても違和感は消えなかった。
いや、消えないどころか、それは徐々に姿を表していた。
早い話、昨晩の記憶がないのだ。
昨晩の、と言うのは昨日の記憶すべてがないわけではないからだ。
ただ、どこから記憶がないのかあやふやなのだ。
昨日の夕飯はそうめんだったはず。
そうだ、母さんが「暑くて何もしたくない〜」と愚痴りながら、わざわざそうめんを茹でているのを見て、じゃあなんでそうめんにしたんだよ、とつっこみたくなったのを覚えている。
それで、そうめんを食べて、弟とさすがに今夜はエアコンを入れようって話をした。
そこまでははっきりと覚えているのだが、そこから先が思い出せない。
思い出せないと言うよりも、記憶が曖昧と言った方が正しいかもしれない。
なんとなく、言われればそんな気はするけど、でもやっぱりわかんない、みたいな感じだ。
イベについても、そんなイベがあった気はするけど、やった記憶が無い、といった感じで、なんか、こう、抜け落ちたような感覚なのだ。
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