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話しながら、ホクト――いや、カツミと一緒に串カツを取って、乾杯するように掲げた。そして口に含む。――今まで食べた中で、一番美味しい串カツだった。
「やっぱり、この屋台の串カツが一番ですねー」
君と一緒に食べる串カツが一番なんだよ、という言葉は口にせず、ビールと一緒に飲み込んでいた。
「そうそう、今度オリジナル曲のCDも発売になるんです。良かったらこれ、聴いてください」
そう言って彼女が差し出したCDには、大きく『串カツパラダイス』という曲名が書かれていた。
了
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