第一章 春

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「始まった…俺の新しい学校生活…。」 新しい学校生活に不安をいだいているのは、今日星降り青海学園(ほしふりせいかいがくえん)に入学した誠道亜煌(せいどうあきら)。 新しい学校生活はとてもつらい。昔のことが知られていたら視線が痛い。受け止めてくれるのなら、嬉しい。 「な~んだ、君もここの学園なんだぁ」 話しかけてきた少女は、去年同じ中学だった綾瀬川那奈(あやせがわなな)だった。唯一女子の中で、俺の過去を知り 受け入れてくれた人だ。 「高校でも仲良くしてね♪」 「おう…こちらこそよろしくな…」 不安がとれなくて返事に元気がなかった。 入学式が終わりクラスが決まりやっていけるかと心配していたときに、後ろから 「よぉ!なかなかカッコいい顔してるな!俺の名前は簗瀬青樹(やなせあおき)だよろしくな。お前の名前聞いてもいいか?」 「俺の名前は、亜煌…誠道亜煌だ…よろしく…」 「お前、新しい学校生活が不安なのか?」 「ああ…」 「俺も不安だよ。だけど半分わくわく してるんだよ!だから一緒に頑張ろうぜ!」 その一言で不安がとりきれてはないけどなくなった。 「あぁ!頑張ろ!」 青樹と一緒なら楽しく学園生活をおくれると思った。 「はいはーいみんな座ってねぇん??」 なんだか違和感のある声がした。 「今日からこの1年D組の担任の耶麻先生よぉ??気軽に耶麻姉さんって呼んでね??」 「先生がオネエだと…!」 亜煌は先生がオネエだと知ったとき、学園生活が面白くなりそうだと思った。
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