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はじめは、機械の音だと思っていた。
部屋と部屋との間になんの機械が?
『 違う! 機械の音じゃない! 』
『・・・心臓の音?! 』
「 ドックン 、ドックン 」
人間の心臓の音じゃない。もっと大きい?
色々考えていたら、だんだん恐くなってきた。
とにかく早く金縛りを解いて、壁から少しでも
離れたかった。
『 南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏 』
金縛りに合うと念仏を唱える。
気休めかもしれないけど、たいがいは、
これで金縛りが解ける。
『 南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏! 』
繰り返すが、身体は、動かない。
もちろん声も出せない。
『 どうしよう・・・。 』
得体のしれないものに恐怖を感じた。
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