消えない恐怖

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朝登校する時に、ドアを開けたら、 ちょうど隣のおばあさんがドアを開けて 出て来た所だった。  「 おはようございます。」  いつものように声をかけて、階段を降りようとしたら、おばあさんに声をかけられた。  「 おはよう。ねぇ、昨日の夜に壁から、 心臓みたいな音が、聞こえてなかった? 」  私は、驚いて、振り返った。  おばあさんをしばらく見つめて、どう答えていいのか言葉が出なくて、ただ黙って頷いた。  おばあさんは、何かブツブツ言いながら 家の中に入ってしまった。      『 お隣りにも聞こえてたんだ!         うちだけじゃなかった!!』  何とも言えない気持ちのまま 小学校へ登校した。
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