新鮮な出会い

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「わかりました。二ヶ月位前にクラブで女の子に会ったんですよ。それで仲良くなって、枕を交わす関係になりました。だから自分は付き合って欲しいって言ったんですよ。そしたら、まだ早いって言われて……」 色々驚いた。まず何から聞いてよいのやら……。 「え……。順番おかしくない?」 「やっぱそう思いますよね」 「エッチはしてもいいけど付き合えないってことだよね……。価値観がわからないなあ」 「その子、昔彼氏に裏切られたから、それで男性不信になったって言ってるんですけど、自分に魅力がないだけのような気がするんですよね……」 「うーん。でも、まだ早いって言ったんだから、チャンスがあるような気もするけど……。その子とはまだ接点あるんだよね?」 「ありますよ。連絡もとりますし、会ってホテルにも行きます」 「えー……。セフレじゃん完全に。セックス大好きなんだね二人とも」 「否定はしません……。だけど、こんな関係続けるのはキツイですよ。ちゃんと恋人になりたいと思っているのに……」 「なるほどねー。出会い系やってるんだし探せば?」 「ハハ。そうですね」 そう言ったけれどタクミ君は憂いを帯びた表情をしている。彼にとって現状は嫌なんだな。 不健全な関係か……。あんまり他人事に感じられない。親近感すら覚える。 そして私は彼の瞳とか声が凄くいいと思えてきた。心地がいいの。 それに手も綺麗。爪もちゃんと切ってあって。
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