わりきり

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生の感覚。それは大きな感動なんてものは生まなかった。 なんてことはない。いちいち記憶するほどの代物でもない。 精液をペニスから放出したら、もはや何も残らなかった。 正確に言うと、肉付きの悪い体と萎びた乳房を持つアラサー女が目の前にいた。 これが現実か……。 服を着ていた時のほうが、それらが隠れていて、まだ魅力があった。 全てをアンニュイのせいにでもしておこうか。 それが存在したから出会い系サイトの掲示板を見て、年増女に妙な好奇心を抱いて出会ってしまった。 そして密な絡みをして、勝手にガッカリして……。 時間が沢山あるというものも、気がどうかしてしまうなと実感した。 しかし学んだこともある。一回り年上の女と遊んでも、大概は価値がないということを……。 オバさんだなと感じてしまう声も、弾力が薄れている体もウンザリだ。 お互いのためにならない。もっと潤いをもたらす出会いをすべきだ。
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