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お葬式の夢
「お葬式の夢」という都市伝説がある。
夢の中で葬儀に参列する。故人が自分とどういう関わりのある人なのか良くわからないが、とにかく葬儀に出なければならない。どこか見知らぬ駅で電車を降りた後、「◯○家」の案内看板に従って歩いていると、いつの間にか斎場に着いている。
受付に立っている、のっぺりした顔の男に香典を渡し「この度は誠にご愁傷様でございます」と型通りの挨拶をすると、相手は丁重にお辞儀をして「ご丁寧に恐れ入ります。お預かりいたします」と言う。そのまま芳名帳に記帳して、一礼してから行こうとすると、もう一度丁重にお辞儀をされ「この度は誠にご愁傷様でございます……様」と自分の名前を言われる。
葬儀場の中に進むと、大勢の参列者が故人と最後の対面をしている。自分も棺桶の側まで進んで、観音開きの窓を覗き込むと、自分とそっくりな顔をした遺体が横たわっている。怖ろしさで目がそらせず、まじまじと見続けていると、遺体の目がゆっくりと開いて「お前だよ」と言う。そこで目が覚める。
この夢を見ると、24時間後に死ぬという……
「もしもし……」
「もしもし、なんだ島村か。何だよ、こんな朝っぱらから」
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