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「姉さん、姉さん」
「ああ、コットン……。もうちょっと寝る」
「寝るのはいいですけど、こんなところで風邪引きますよ。もう、毛布も掛けないで」
はっと気づくと、リビングの床の上で寝ていたようだ。絨毯があるし、室温もちゃんと一定に保っているから寒くはないけど、背中が痛い。
「んー、背中痛い」
コットンは起き上がったあたしの背中を少しさすってくれていた。
「どうしたの? リングは?」
「鳴らしたけど出なかったのはだあれ?」
「んー? あ、ホントだ」
あたしのリングにコットンの番号が表示されている。
「で、なにかあったの?」
「カイトが来てるんですよ。今日もまたパーティーです」
あかねもよくやるな。
「まさか全員集合?」
「はい。女の子達も全部。ヒロだけまだ帰れないってさっき確認しました」
そっか。ヒロはまだ仕事だ。
「……うん。行く」
「タキさんなんてもう、相当飲んでますよ。よほど嬉しかったんでしょうね」
「カイトは? 起きてて大丈夫なの?」
「もう大丈夫なようです。食事もしっかり食べてましたから」
「そっか。それは良かった。みんなどんどんいい方向に向かっていくね」
「それがあたし達ガーディアンの役目ですから」
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