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女はグラスを見て…次に俺に視線を滑らせた。
目が合った…ゾクリっ…と何かが走る。
「あなたに奢られるつもりはないわ」
「そうゆわずに…再会を喜んでくれよ」
女はグラスに視線を送るが手に取る気はなさそうや…席を立とうとする仕草…
「なぁ、高峰 咲季 さん、ちょっとゆっくり話しよか」
驚いた顔を一瞬したけど、直ぐに表情が戻った。
席を立つ気は無くなったようや…
「人の名前を調べる前に、自分の名前をゆったらどうです」
咲季は視線をグラスに向けたままやが、口調が変わる。
「それはすまんな、俺の名前は高崎 鷹椿や、一応、ここらを納めてる」
「高崎組…」
「知っててくれたようで」
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