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「そんなことしたら、男の沽券にかかわるんと違いますか。年増女も落とせんと力つこうたと…
何にせよ、私は誰ともそんな関係になるつもりはないんです…」
咲季は前にあるグラスをグッと飲み干し、バーテンダーに「ご馳走さまでした」と言って、札を置いて席を立った。
「分かった。そうゆうんやったら本気で落としたる…覚悟しとけや」
「入りません、忘れてください」
咲季はこちらを見ることなく出ていった。
「深見よう、あの女どう思う…」
「鷹椿さん…どうされたんですか?色恋にとやかくゆうわけじゃありませんが」
「俺も分からん、なんか気になるんや」
「正直なんでとは思いますが、いっそ一気にしてしもうたらどうですか?」
まぁ、深見のゆうことはよう分かる…
あの女に手間とられて、イライラしとるやろ…
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