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乾いた舌で、なまず、芋虫を喰う。
間もなく女の舌が、干からびた。
芋虫は、浅黒い肌へ、僅かに潤いを帯びた。
今度は芋虫が上になる。
女の上を這う様、まさに芋虫。
芋虫の舌は短いため、
おのずと、手数増す。
隈無く女を舐めまわす。
やがて全身にヌメリを纏った女に、
芋虫は、また無愛想に
「なまずみてえだな」
と言ったや否や、
なまず、芋虫の頸動脈を噛み切った。
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