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 しかし、試合終了後に駆けつけた両親は、スコアボードを見てとても喜んでくれたので、僕も悪い気分ではなくなった。 『よーし、お祝いだ!』  帰宅すると、父さんは有無を言わせず、お好み焼き機を取り出して、【ホルモンうどん】の準備を始めたのだ。 「雪の予報は出ていないのに、金曜日に行くの?」  冷蔵庫から缶ビールを2つ、グラスを2つ、食卓に置いて、母さんが尋ねる。  ちょうど、リビングのテレビが『しばらく好天が続きます』と週間予報を告げていた。 「ああ。接待が日曜日にあるから、土曜日には絶対あっちに居なくちゃダメなんだよ」  父さんの出張は、次の金曜日に出発して、月曜日に帰って来る予定だ。  北海道行きの飛行機は、天気によって飛ばないことがあるから、前日現地に着くように出掛けるのだそうだ。 「――さぁ、出来たぞー!」  見た目は、只の『焼きうどん』よろしくベージュ一色だが、【ホルモンうどん】は予想外に美味しかった。  鍋終わりのシメのうどんと、焼き肉を足したような味で、僕たちは6人前をあっという間に平らげた。  家族の笑顔を見て、父さんはとても幸せそうだった。
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