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真っ白な闇に光る三つの扉。
青白く光る扉に真っ黒な扉、そしてノブ以外真っ白な扉がそこにあった。
夢の中(?)に急に現れた扉は彼女を戸惑わせた。
「何此処…一体何なの?」
【ルチア……ルチア】
声は扉から聞こえてくる。
声に引かれる様に彼女は扉へ向かって歩きだした。
気が付けば目の前には黒い扉があった。
迷いなく、その扉を開けたその時だった。
何かに突き飛ばされた様な衝撃と共に、見えたのは黒い羽だった。
「黒い…翼?」
バサリと音をたてて、黒い翼を広げた男がそこに居た。
男はニヤリと笑った。それはそれは凶悪そうに。
「はじめまして、ルチア。俺の名は、サタン。悪魔と呼ばれる種族さ。」
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