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その悪魔的観点があるからこそ、アクマはテンシの発言に異議を唱えることができる。
「それってよお、結局のところ人は人を利用することと変わらねえんじゃないのか
? 天使の顔を被った俺と同じ悪魔さんよお!」
「だ・か・ら! 私は天使ですよ! そして人は人を利用していることも違います。人は互いに信用しあっているからこそ助け合いをするのですよ!」
そんなテンシの、天使的には最ものように思える発言でも、悪魔的な反論は無限に溢れ続ける。
「信用…………信用か…………ククッ、ククククッ! 人間ってのは本当に面白い言葉を思いつくよな?」
「…………どういう……ことですか…………?」
あまりのアクマの悪魔的狂いに思わずテンシは委縮する。
そして悪魔的笑みでアクマは話し始める。
「信用っていう言葉の見方を変えてしまえばよ、それは疑いをかけるのが面倒くさいから“信用”というなの時間短縮をしてるってことだろ? そうじゃなきゃあり得ねえんだよ。人間が
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