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うわっ……うわぁ~~~!?
変な呻き声を出しながら起きた僕(東儀キャノン太のこと)は、プレステとグランツーリスモが置いてある部屋にいることに気づいた。
「あれ?あれれ?」部屋の変化に即座に気づいてしまった。
だって、車嫌いな僕がグランツーリスモなんて買うはずないし、そもそも僕の部屋にはプレステなんてないからだ。
「お母さん!お母さんちょっと!」僕がそう叫ぶと間髪入れずドカッと襖が開かれた。僕の部屋、開き戸だった気がする…
お母さんと見知らぬ男が入ってきた。
見知らぬ男は「キャノン太くん!君は今日から市立青春は時として自殺を早めるパワーになる中学校に行もらう」と言ってきた。
お母さんはニヤニヤしてる。あれ?これお母さん?
「あっ!お前はお母さんじゃない!ニセモノだな!」
そう叫ぶと僕は部屋の窓から飛び立った。あれ?僕の部屋2階だったっけ?
着地に失敗して足をグネったけど、そんなのお構い無しに逃げた。
後ろを振り向くとお母さん(偽)と男が歯茎を剥き出しにして手を振っている。目が初期のコロ助みたいだ。
僕は逃げた。
ネオンカラーに輝くトタン屋根の家が見えた。
友人の藤原マンタの家に着いたんだ。よかった。
「マンタ!マンタ!助けてください!お母さんが!」ドアを叩いても誰も出てこない。アイツはこの時間、だいたい家で夕闇通り探検隊をやってるのに…あれ、そもそも今は何時だ……マンタって……誰?
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お母さんから貰ったお年玉で藤沢にあるエアガンショップでワルサーを買った。
それを持って友達とサバゲーごっこをしたんだ。
そこへ僕が密かに恋心を抱いてるユキちゃんがきた。
にかって笑って手を振ったら、恥ずかしそうに逃げたんだ。惚れたのかな(笑)
数分後、警察が来て怒られた。お前も腰に同じのぶら下げてんじゃん。
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僕はお正月があんまり楽しみじゃありません。だって、朝早くに起こされて黒豆ばっか皿に乗せられるんだもん。
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いくら努力したって、いくら金持ちになったって、あのころには戻れない。
錆びた日差しを手すりにかけ、眠りにつく。
あーあ、なんで
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