死線(デッドライン)

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死線(デッドライン)

 僕は食べながら考えた。影響ということは戦闘に限らず、何かしらで"あちらの世界"で功績を残せば夢(この場合はなりたいという意味の)が叶うとか?母さんに気付かれないように夜寝るまで普通に過ごし、やっと23時に寝れたと思ったらそわそわして眠れない。"あちらの世界"に行けたのはその約2時間30分後の事だった。音海「丁度良かった。こいつも数珠使いらしい。何せチャージは出来ても、テイスターがここに居なくては能力は発揮出来ないからな。」彼女は自分たちの前に立ちはだかる高校生位の少年を指差した。少年「やあやあ俺は数珠使いの【木下義見】だ。そして二つ名は【死線(デッドライン)】」いい放つと彼は目隠しをして数珠をはめた。再度片目だけ目隠しを外すと、そこから光線のようなものが出てその延長線上にあった建物を焼ききった。木下「俺の能力は自分の視線が光線のようになり、当たった対象物は全て焼ききるものだ。しかし使わない何て方法は考えないぜ。こっちとら叶えたい夢があるんやから。」音海は僕の手を引っ張って逃げるよう催促した。僕「数珠使わないの?」音海「いや、バカかお前!使ったらエジソンも言っていた通り、しゃべれなくなるんだぞ。そしたら戦争未経験のお前なんか私とコミュニケーションが取れずあっという間に消え失せるぞ!」なんだよそんな言い方しなくていいじゃん。そうも思ったが、正論だ。しかし反論出来ない分余計ムカつく。音海「取り敢えず、あいつが営んでいる武器屋に行って、『専用』のマスクでも買うか。」僕はなんだよそんなんあるんだったら最初から購入しとけと今度は反論した。怒るかと思ったら彼女はゴメンゴメンと言うもんなので調子が狂う。   武器屋に着いた。「よお、エジソン」声を掛けられた彼は2階から「うるせぇ。」と怒鳴った。いきなりなんだ!「今な俺の一番好きな『魔法少女ランラン』が放送しとるんだ。この夢に入る前から見続けてきたアニメなんだ!分かったら終わるまで1階で待ってろ!!」なんという自分勝手な店主なんでしょう。そもそも録画機器ぐらい作れるだろ!最初はそう思ったが、リアタイで観るからこそ価値があるのかと冷静さを取り戻した。なるほどオタク文化は夢にも浸透していたか。それにしてもあのゴツい体つきで魔法少女とか、偏見は良くないと思うがギャップ過ぎて印象に残ってしまう。その後1時間ぐらいして彼は1階に降りた。
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