星のふるさと

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流星群がやってきました。 様々な色彩を輝かせながら、星たちは地面へ降り注ぎます。 地面に落ちた星は、まばゆい輝きをすぐに失ってしまいますが、それでも土の布団の中で淡くほのかに光を放ちます。 やがて時が経てば、星たちは土に根を下ろすでしょう。 星の降る里は常夜ですから、寂しく暗いところだと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。 星屑を瓶に詰め、山頂の清水で満たすと、元の輝きを取り戻します。 それをあちこちに掲げていますから、里は鮮やかに彩られているのです。 遠くから里を望むと、まさに星空のようだといいます。
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