お前の返事を聞かせてくれ!!!

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お前の返事を聞かせてくれ!!!

今日の俺は、浮き足立っていた。 幼なじみに告白したから。 その返事を今日、彼女からもらえる予定だ。 「返事は、今すぐじゃなくていい」 彼女の困っているような、照れ臭そうな表情を見て、思わず言ってしまった。 「3日後だ!3日後に返事を聞かせてくれ!」 「3日後?」 「おう!3日後だ!バレンタインだろ?」 「そうだけど」 「お前は、いつも付き合いでチョコくれるだろ?」 「まぁ、幼なじみだし」 「ブラックチョコかホワイトチョコで返事くれないか?」 「えっ!?」 「ほら、黒星と白星みたいで面白いだろ?」 「あんたって、相変わらずね」 彼女は、呆れた様子だったが笑っていた。 彼女の笑顔が好きだが、このまま彼女の笑顔が見れなくなると思い、勢いで告白している自分がいた。 高校最後の年の冬、俺は就職が決まっていて、彼女は大学に進学する。 今までは、小中高校と一緒だったが、これからは違う。 幼なじみとはいえ、彼女と会う機会も減っていくだろう。 それに、彼女も俺と同じ気持ちだったはずだ。 少なからず今まで過ごしてきた、俺達の関係は確実にお互いを想ってきた。 お互い顔を見合わせば、俺がいつも冗談言って彼女を困らせたり、他愛もない話をして笑ったり、友達みたいな関係を過ごしてきたけど、少しずつ俺の中で彼女への想いは、育ってきた。 そして、3日後を迎えた。
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