第五章

5/5
前へ
/34ページ
次へ
***     ベッドの上から見る廊下のフローリングには、小一時間ほど前ふたりが激しく交わった(しるし)が、毀れ落ちた跡を暗い影に残している。    一度絶頂を迎えた田中は、ぐったりとして動けなくなった澄子をベッドまで引きずると、まるで新しい玩具(おもちゃ)を手に入れた子供のように、幾度も幾度も気が済むまで犯し続けていた。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加