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第2話 フィーバーな登校
僕が学校に着くと、まず自分の下駄箱をチェックした。うちの学校の下駄箱、茶色なんだよな。照れ屋なベイベが僕の下駄箱の内側にひっそりチョコを塗っている可能性があるな。
下駄箱の内側を指でなぞる。その指を舐めると木の味がした。木の味のチョコとは斬新だがたしかに受け取ったぞ照れ屋なベイベ。
下駄箱から上靴を手に取る。そうだ、最近テレビで見たんだが、最近は何でもチョコにできるそうじゃないか。見た目はラーメンだけど実はチョコで食べると甘い、とか、見た目は口紅だけど実はチョコで食べられるとか。ということは、この上靴も実はチョコという可能性がある。特につま先のつるつるした部分。ホワイトチョコそっくりの感触だ。軽くかじってみたが、これはチョコではなかったようだ。そうだな、よく考えたら上靴をチョコにすり替えたら僕の上靴なくて困るよね。そんな配慮に欠けるベイベはこの学校にはいないのは当然だ。僕としたことがうっかりしていた。
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