第一章

2/13
前へ
/46ページ
次へ
 百点満点の綺麗な着地。何処か誇らしげなオウカの頭をわしゃわしゃ撫でた後、  一階へ一緒に下りて行き、一階の洗面所で朝の準備を済ませたらリビングへ。 「おはよう母さん!」 「おはよう明進人、オウカちゃん。今日は起きるのが随分早いわね。」  朝の挨拶を交わす母さんが驚いている。そりゃあ早起きしなきゃ勿体  無いからな、だって今日は。 「休みだからな!」  オレがそう言うと母さんはリビングのカレンダーを確認してから。 「そっか。世間様は三連休でございましたね。」  母さんは面白くないって具合の表情と声で話す。多分土日に急な仕事が  入ったせいだ。それに、今もスーツを着ているの見ると今日もお仕事何  だと思う。だからオレは母さんをねぎらう為に。 「お勤めご苦労さまです。親分。」 「親分はやめなさい。後労うならもっと子供らしく可愛く労いなさいよ。」 「それは無理だなーオレはもう子供じゃないし。可愛いは小学校に置いて  来ちゃったからさ。」 「わー生意気。だから朝食の飲み物はブラックコーヒーで良いわね。」 「うそうそうそ! せめてコーヒー牛乳にしてくれよ、それにほら!  可愛いは此方にあるから!」  抱き上げたオウカを母さんに見せる。母さんはオレが抱き上げたオウカの     
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加