第一章

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 プチトマトやら何やらを食べ始めた。火扇へのご飯もやり終わり、家の中  でちゃんと待っていたオウカと一緒に台所へ戻る。  台所で手を洗ってから料理の載った皿をリビングのテーブルへ運び。  オウカの分のご飯を床に置いては席へ着く。オレとオウカは美味そうな  料理を凝視しては“ジッ”と待つ。少しして母さんが台所から  リビングへ来て椅子に座った所で、手を合わせて一緒に。 「いただきます。」 「いただきます!」 『!』  楽しみな朝ご飯の時間だ。テーブルには母さんが作ってくれた美味そうな  料理たち。皿に盛られたサラダとミニオムレツに、小さな器に入った暖かな  タマネギスープ。それと袋に入ったバターロールにプチヨーグルトの容器。  オレのオムレツにはケチャップで、母さんのには黒胡椒が掛かっている。前に  オレも母さんの真似をしてみたけどあんまり美味しくはなかったなぁ、あれは。  オウカの皿にはサラダにベーコン。それと目玉焼きだ。あっちもあっちで  また美味そう。飲み物は母さんが何時もの真っ黒なコーヒーで  オレは……よかった。オレは普通のコーヒー牛乳だ。朝食を始めたオレは  まず最初に好きじゃないサラダを目一杯口に頬張っては、スープで流し込み、     
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