誰でも良かったはずなのに…

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こんな最低な事を考える冷めた女だが、これでも真面目な高校教師をしている佐藤稚空(チアキ) ここが私の母校だからか、同僚の先生の中にも在学中にお世話になった先生もいるし、可愛がってもらっている 生徒とも仲良くやってるし、仕事は仕事で真面目にやってるつもりだが…たまにイタズラ心が出てきてしまう そんな私を知ってて、生徒も先生とも楽しく仕事させてもらってる せっかくなら楽しい方がいい!面白いことしたい!周りを笑わせたり、周りから笑われたい! ウザい女だし、生き生きしてるように見えると思う そんな私なのに…なぜだろう… 逆にそう見られてるからなのか…突然、おかしくなってしまう 1人でいると…一気に冷めてしまう つまらないなぁ…何してんだろう…と呟く事が増えた気がする 何年か前にもあった その時も、まぁいいか…とワンナイトラブな事もあったり…絶対バレないとこで、派手な格好をしてみたり… 仕事的にも髪の毛の色や服装など、きちんとしてないといけないし…人としても、ちゃんとしないととかって思ってる反動なのか…急にはじける 今回は、職場で6人の誰に当たるか…しかも、その人を好きになってみよう!なんて、今までと違って私にしては大胆な発想だったけど… どうせ…ただのイタズラで終わるぐらいな気持ちだった どうせ…好きになる!っても、こんなもんか…ぐらいな感じで、独身は異動とかもあるし、そこでおしまい…その程度の予想だった 「佐藤先生!さっき貰ったの、もう食後に食べちゃいました!美味しかったです♪」青いリボンのラッピングの人から言われる 「中のクリームどうでした??キャラメルの人もいるんですけど♪」私は笑顔で聞きながらドキドキしていた 「あっ!俺のはクリームでした♪お前らのはキャラメルだったよな♪」 どうやら、この3人はセーフだったようだ さすがに、あんなにタップリのワサビだ…嘘はつかないだろう ウキウキ、ワクワクする♪ あと半分…誰かな~誰かな~♪ 明日には分かるかな~♪ 残りの3人は…… そう思って廊下を歩いていると急に生徒に声をかけられた 「先生!稚空先生!」3年の男子生徒 「ん?どーした??」私は立ち止まる 彼が取り出した物を見て驚いた!!
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