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「バレンタインなのに、さっき彼女にフラれて落ち込みまくってたら…田村先生が、ずっと話を聞いてくれて…甘いもの食って元気出せよって、これ！稚空先生が配ったやつなんですよね♪きっと食べたら、先生みたいに明るく楽しくなれる気がして…俺！立ち直れそうです！ありがとうございます♪」そう元気に言うと彼は行ってしまった…
ヤバい！！！！
どうしよう…まさかの状態
彼が持ってたのは、青いリボンのラッピング…
呼び止めよう！あの生徒には内緒だよってイタズラしたのワサビ入りがある事を教えておこうと追いかけようとした
すると途中で渡した張本人の田村先生に出会った
「田村先生！生徒に渡しちゃったんですか！？」私が声をかけると
「えぇ…まぁ、ちょっと…そんな流れになりましてて…」ボソボソと返事する田村先生
彼は、私より年下なのに…何だか落ち着いているというか…おとなしいタイプの人
前髪が少し長めで、眼鏡をかけている
ブサイクではないが…イケメンでもない…
そんな感じ
まぁ、世間ではイイ人ですねって感じの人
「いや、あの～その～ちょっと…まぁ」私もつられて、ボソボソした言い方になり、ワサビたっぷりミニチョコエッグの事が言い出せない
まだ半分しか判明してないのに…もうゲームオーバーなんて、つまんないよーーーーー！！
急いで…あの３年の男子を追いかけた…
追いかけながら、もしも…彼のがワサビ入りなら…
いやいや、生徒に手を出したらダメだよ！！
そんな事を考えていた
よりによって…何で…
今日は、３年は早下校…
謝ろう…
もし彼の持って帰ったやつが、そうなら…私がやりそうなイタズラだと許してくれるだろう…代わりにジュースおごってあげよう…とため息をついた
じゃあ、田村先生以外の人の確認しなきゃ！！
職員室に戻ってきてた高橋先生に声をかけた…
「高橋先生のは、クリームでした？キャラメルでした？」
高橋先生は、イケメン爽やか系の女子生徒にモテモテの先生
年は私より少し上で、優しくて頼れる男性って感じ
「あっ！ごめんなさい…それが…今年もこんな感じで…まだ食べてないんです」と指さす先に山ほどのチョコがあった
毎年、生徒やら他の人からのチョコの多さから食べきるのに時間がかかると言っていたのを思い出した…
えっと…あとは…河村先生だ！！
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