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「………タメタ、今だ」
「分かった、えいっっ!!!」
娘は力の限り薬のようなものを我の口の中に投げつけた。
なんだ……これは………!?マズい……苦しい………。
ぐふぇ………ぐっ………もしやこれはぁっ!?
さっきまで完全に震えていたはずの娘が立ち上がってわたしに答える。
「そっ。毒だよ、ランちゃん!!」
「ナイスだタメタ!行くぞっドラゴン!!」
『なっ……なんだと……!?』
くそっ、この少年が震えていたのはわざとだったということか……。だがこんな雑魚、正面から来る馬鹿だろう。たかが少量の毒を飲み込んだ程度、我に勝てる筈がない!!
って、アイツが思ってるのは百も承知だ。そこで僕はとにかくドラゴンに真っ正面から突っ込んでいく様にゆっくりと前に出る。そうすればドラゴンも僕に向かって突っ込んでいくだろう。
そこで仕掛ける。
『ぬおおお!!……グワアッ!?なんだと!?!?まさか枝を……』
以前カンテラが木屑を槍に変えてザンコに応戦したように、枝を酷使してキマイラの腹を切り裂いたように、洞窟の中にあった沢山の枝の先端をドラゴンが帰ってくるまでタメタの魔法&古典的な方法で槍状にし、それを奴が進む真下にセットしておいた。この罠に見事に引っ掛かったところで僕が剣で一気にドラゴンの首を切り裂く!
「うおおおおおお!!!!!!」
僕は高くジャンプしてドラゴンの首を狙った。
だが僕が想定していなかった動きをドラゴンはしてきた。
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