#1デコボコ勇者

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「あのぉ、モドングリっていうんですが、これに心当たりありません?」 「おお、モドングリ……知ってるぜ!」 「ほ、ほんとうに、ホントですか!?」 「ああ!付いて来いよ、案内してやるよ」 「あぁ…ありがとうございます!カンテラ、行くよ………ってあれええええええ!?いないいい!?え!?なんで!?」 「おーい、ボヤボヤしてんと置いてくぞ~」 あーったく…もういい、僕一人この冒険をやり遂げる!カンテラなんてもう知ったことか!!僕は一人で、モドングリの手掛かりを知るという男の後について行った。それは結構な道で、気が付いたら街外れの静かな荒野に来ていた。流石にこんなところまで行くと何か嫌な予感がする…でもこの人はスマイル王国の民、悪い奴一人いないこの国でそんなことをする者はいない。大丈夫だ。大丈夫。きっとこの剣を実戦で使う時はすぐには来ない。使うしたって、スライムやゴブリンみたいな雑魚キャラ。楽勝だ。 「あのーほんとうにこんな場所で会ってるんですか?」 「…ああ、そうだ。ほら見ろ」 男は荒野の中にあるでっかい岩石を指した。よーく見てみると…そこには宝玉を五つに砕いたかのような小さなカケラ…あった!!モドングリだ!!!! 「おお…早速!ありがとうございます!なんとお詫びすれば良いか…」 「なぁに、良いってことよ。まぁ……」 まぁ? 「その代償にお前の命を食い尽くすだけだがな」 えっ。
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