3人が本棚に入れています
本棚に追加
「あのぉ、モドングリっていうんですが、これに心当たりありません?」
「おお、モドングリ……知ってるぜ!」
「ほ、ほんとうに、ホントですか!?」
「ああ!付いて来いよ、案内してやるよ」
「あぁ…ありがとうございます!カンテラ、行くよ………ってあれええええええ!?いないいい!?え!?なんで!?」
「おーい、ボヤボヤしてんと置いてくぞ~」
あーったく…もういい、僕一人この冒険をやり遂げる!カンテラなんてもう知ったことか!!僕は一人で、モドングリの手掛かりを知るという男の後について行った。それは結構な道で、気が付いたら街外れの静かな荒野に来ていた。流石にこんなところまで行くと何か嫌な予感がする…でもこの人はスマイル王国の民、悪い奴一人いないこの国でそんなことをする者はいない。大丈夫だ。大丈夫。きっとこの剣を実戦で使う時はすぐには来ない。使うしたって、スライムやゴブリンみたいな雑魚キャラ。楽勝だ。
「あのーほんとうにこんな場所で会ってるんですか?」
「…ああ、そうだ。ほら見ろ」
男は荒野の中にあるでっかい岩石を指した。よーく見てみると…そこには宝玉を五つに砕いたかのような小さなカケラ…あった!!モドングリだ!!!!
「おお…早速!ありがとうございます!なんとお詫びすれば良いか…」
「なぁに、良いってことよ。まぁ……」
まぁ?
「その代償にお前の命を食い尽くすだけだがな」
えっ。
最初のコメントを投稿しよう!