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#4刺客タメタ
あれから数週間の月日が流れた。
これから僕たちはどうなるんだろうか。
流石に攻撃陣二人じゃそろそろ歯が立たなくなりそうなモンスターばっかりと遭遇している……。
とは言え、それでも僕たちの冒険はまだまだ続いている。
そして僕たち二人は金と素材が集め、防具屋&武器屋にて新たな剣とちょっとした鎧を手に入れることが出来た。
まぁそれでも最も安っぽいスタートダッシュ用みたいのだから、自慢出来ることじゃないけど。
でも、僕らにとってみれば大きな一歩なのかもしれない。
ただ、一番の問題はカンテラだ。
アイツの不器用だがなんだか分からん無口で無表情なアンドロイド性格にもだいぶ慣れてきた。しかし、それでも100%安心出来る範囲外であることには変わりない。
以前、アイツは僕の推測ながらの話だが、僕に伝えようとしたことザンコに踏みにじられた為にボッコボコにした。確かにそういう展開だったが、あれはやり過ぎだ。というか流石にスペックを疑いたくなる(まぁ本人の努力の末がアレ…らしいが)。悪い奴じゃないってところは信用できるんだけど、とにかくアレはなんとかならないのかな。
でも結局は結果論であり、そんなことは僕の一瞬の発想に過ぎず、今日もいつものように静かにモンスターを独り無双しまくるカンテラがいて、それに振り回されながらじわじわと成長している僕がいた。
しかし翌日。明日になった今日はそんないつもの日ではなかった。
それは、荒野の雑林の奥にあるロメヤカンミの洞窟を出た先で
野宿して目が覚めた日から始まっていた。
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