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#2トラブル発生
「ねぇ、カンテラ」
「…………………」
「なんでさ、いつもそんな黙ってばかりで笑ったり泣いたり怒ったりしないの?」
「…………………」
「なんか辛いことがあんなら、僕に言ってよ」
「………そうする」
「え?マジで無いの?」
「…………………」
「なっ……、無いんだね。あはは…」
「…………………」
相変わらずカンテラはこんな感じだ。
全く…。僕が幼い頃に昔話で読んだ主人公達が言う『やれやれ』を幾ら使っても足りなくなりそうだよ…。
いつものように、カンテラに呆れつつも、冒険を進めている僕。
ところが、そんないつもの日は、長くは続かなかった。
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