かみさまとごえん!

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「うわぁああああ神なんてこの世にいないんだぁああああ」  爆死だった。  泣き叫ぶ神ちゃんはうっすらと透けている。ぎょっとした私は必死に宥めた。 「元気出して、ね? きっとそのうち当たるって」  ひっぐひっぐと泣きじゃくっていたが、次第に落ち着いたようで、透けていたのも元通りに戻った。  人体が透ける、という現実離れした現象を見て、ようやく私は神ちゃんが本物の神であるらしいことを受け入れた。存在の維持にセルフ信仰が欠かせない神とかいう、なんとも妙な存在だけれど。  神ちゃんは顔を拭うと重々しい口調で話し出した。 「本当は、課金したいんです」 「……そうなんだ」  これ、どんな顔して聞いたらいい話なんだろう?  私の困惑を余所に、神ちゃんは話を続ける。 「でも、縁結びの神の主席にお小遣いをくださいと言ったら、『神としての務めを果たしなさい。さすれば自ずから手に入るでしょう』と言われ、神社をいただきまして……おにばばぁめ……」 「それでここに急に神社ができたんだね」  働かざるもの食うべからず、みたいなものか。神様の世界も、なんとも世俗的である。まあ、目の前の神様が一番世俗的なのだろうが。     
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