かみさまとごえん!

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「お金たくさん集まるといいね」 「ゆかりさんにもご協力していただきたいです! ご利益、頑張りますよ!」  そうは言われても、高校生のお小遣いは非常に貴重だから、課金の力になれるほど協力できそうにない。 「お賽銭以外で、何か協力できることってある?」 「そうですね……祈るとか、ですかね。祈る人が増えれば増えた分だけ、神パワーが大きくなり、大きなご利益やたくさんのご利益を人々に与えることができるようになるので」 「それなら私にもできそう」 「わーい! ぜひ参拝していってください!」  階段から腰を上げ、スカートを叩いて払った。鞄から財布を取り出し、中身を確認する。  小銭でも、ちりつもかな。  財布の小銭入れを覗くと、中にピカピカと光るものを見つけた。取り出してみると、今年の年が書かれた5円玉だった。神ちゃんは一応縁結びの神様らしいし、ちょうどいいかもしれない。  私は社に向かって立って、賽銭箱に小銭を投げ入れた。そして、2度の礼、2度の拍手、最後に礼をして、祈る。  ――どうか神ちゃんが、ピックアップキャラを引けますように。  顔を上げると、神ちゃんがびっくりした顔でこちらを見ていた。
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