3/11
529人が本棚に入れています
本棚に追加
/370ページ
「“暗闇に たった独りで試練に耐えていれば きっと、お前を頼り愛す”... と サリエルは、(そそのか)されたようだ。 誰に言われたかは まだ話さないが、今の話でいけば、恐らくウリエルと考えられる」 ... サンダルフォンかもしれない。 本人じゃなくても、誰かを使って。 ウリエルだって、自分の意思で魂を集めてるつもりだったようだけど サンダルフォンも キュべレを起こそうとしてたことは、知らなかったみてーだし。 「そんなヒドイことされて、好きになる訳ないじゃないっすか」 泰河が吐き捨てるように言うと、べリアルは 「なるんだよ」って 軽く返した。 「現に サリエルは、私に従順になってきた」 ... はい? 「普段は、サリエルが 動けないよう 身体と首は分けてある。どちらも牢に繋いでいる。 暗闇に 声も出せず、独りきりで居る」 あ...  なんか怖い話しするな、この人...
/370ページ

最初のコメントを投稿しよう!