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鍋ぐつぐつやる間も、皇帝は ワイン飲みながら 「地上側について、戦った時の話だが... 」って あんまり見たことない 楽しそうな顔で ジェイドや朋樹に、甕星(みかぼし)として日本の地上平定の争いに加わった話を聞かせている。 「スモウなどで勝敗を着けていた者もいたが 俺は、(もっぱ)(つるぎ)だった。 だが おかしなことに、届いた矢を噛み折る という者や、勝手に病気になって敗ける者もいた。 呪詛だったのかもしれんが、俺の術が効かんように、この国の呪詛も 俺には効かん。 勝敗の法則すら イマイチ不明だったが とにかく俺は、向かってくる者は 全て斬ることにしていた」 ボティスやシェムハザも興味深そうに話を聞いてる。今日は なんか和やかだよな。 火が通ってきた鍋の蓋を開けて 湯気が落ち着くと 「前にミカに教わった時は、芋類や根菜と 山菜だけだった。これとは違うものだ。 味も素材のみの味だった」って 話してて 取り皿の器に、ポン酢入れてもらってる。 出汁で薄めて、柚子も搾ってもらって 「まずは白菜かな」って、朋樹が取り皿の器に 白菜入れてやると、普通に箸使って食って 「ふん... 」って 言った。 まだ ポン酢が濃かったようだけど、まあまあだったみたいだ。
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