11/11
前へ
/370ページ
次へ
後でボティスに話してみるか... ってことになって コーヒーをカップに注いで、テーブルに戻り パソコンデスクの椅子に座る。 ハティがコーヒーを飲み始めると 皇帝は、多少諦めがついたのか 「モレクの時の報酬のことだが... 」と 切り出し始めた。 「いやでも、浅黄も取り戻せたし」 「別に何も... 」って オレらが言っていると 「オススメは “貸し” だ」と、シェムハザが言う。 「そう。俺に貸しを作っておけば お前達が困った時に、俺が返す。 これは、“動く” 時じゃない。 他界神と揉めた時などに、俺が話を着ける」 おお、すげぇ! 「じゃあ、それでお願いします」って答えたら、 皇帝は「了承した。必要な時は 名を喚べ」と 少し嬉しそうに ソファーを立つ。 ジェイドを見て、今度は寂しそうな顔をしたけど 「次は、“赤い竜となって 第六天(ゼブル)まで 一気に昇った時の話” を」と ジェイドが言い 「すき焼きで」と 朋樹が添えると 「わかった」って 笑って、ハティと消えた。
/370ページ

最初のコメントを投稿しよう!

534人が本棚に入れています
本棚に追加