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「それなら、ザドキエルは?」と
ジェイドが聞くと
「あいつは元々、エデンの生命の木の守護者だ。
サンダルフォンに隠れて、レナ以外の預言者を
地上に降ろす時には、もう
エデンを利用しようと 計画してたんだろ」と
ボティスがピアスを弾いた。
「シェムハザに話は?
人間の方のアリエルは、サンダルフォンにも
狙われる恐れがあるんじゃないのか?」
朋樹が言うと、ハティとボティスは眼を合わせ
少し考えたけど
「城の備えは、これ以上とない程に万全だ。
皇帝が魂を持って シェムハザの城を訪れ
婚姻を祝ったことで
地界にもアリエルの話は知れ渡っている。
アリエルに手を出すような悪魔は、その場で即刻処刑される。恐れて城には、誰も近付かん」
「天使対策にしてもだ。
城には、ミカエルですら立ち入れなかった。
城の教会も、人間側からの祈りは天に届くが
もう天使からは 覗けんようにしてある」と
話さない方向でいくらしい。
下手に心配させたりもしたくないもんな。
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