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『天国』行きのバス停には既にたくさんの死人達がいた。
そしてバスが到着し、バスの扉が開いた。
「じゃあ、私はこれで。ありがとうございました。『悪魔』さん。」
「ああ。生まれ変わったら、“目”今度はちゃんと見えると良いな。じゃあな、お姉さんも頑張れ!」
笑顔で手を振る翼に女性は微笑んだように一礼するとバスに乗り込んだ。
そしてバスは『天国』へと向かうように空へと旅立って行った。
「さてと………って、何でお前までいるんだよ…。」
翼は先程の無礼な少女がいたことに驚いた。
「だって、貴方は悪者」
翼は深い溜め息をつくと少女を無視して歩き出した。
「ちょっと!どこに行くんですか?」
「…………」
少女も翼の後を追いかけるように歩き出す。
翼は少女が無礼なことばかりを言って追いかけるも無視して先程の洋菓子店の前まで歩いた。
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