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翼はマンションへと入る。
「翼。ゆっくり、ゆっくりで良いから深呼吸して」
翼はベルゼブブに言われた通り、ゆっくりと息を吸っては吐くの深呼吸を繰り返す。
「どう?落ち着いた?」
翼はゆっくりと頷く。
ベルゼブブは水の入ったコップを差し出す。
「落ち着いたらで良いから、水を飲みなさい。」
「悪い…ベル様。」
するとベルゼブブは優しく翼を抱き締める。
「翼。貴方を“悪魔”に転生した時に言ったでしょ?貴方は私の“眷属”だって。私もアスタロトも貴方の味方よ。過去はもう“忘れて良いの”。貴方はもう“悪魔”なのだから。」
「ありがとう…ベル様。」
翼はベルゼブブの優しさに涙した。
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