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ベルゼブブは翼を休ませるとマンションを出る。
「ベルゼブブ様。」
「アスタロト、貴方も終わったの?」
マンションの近くにはアスタロトと白雪がいた。
アスタロトは深い溜め息をつくと
「ええ。終わったのは終わったのですが……彼女、部屋が無いから一室貸して欲しいとのことで…。」
アスタロトは深い溜め息をつき、白雪は何やら楽しそうである。
「はぁ……仕方ないわね。けれど、空いている部屋は一室しかないけど、文句は言わないで頂戴。」
「はいはーい!」
楽しそうな白雪だったが。
「こんなの聞いてない……。」
とさっきの楽しそうなのとは裏腹に今はご立腹である。
その理由は
ベルゼブブが用意した部屋はマンションの外は少々、廃れたように見えるが、部屋は割と綺麗だった。見た目が良くないことで白雪は拗ねていたのだった。
「さっき、文句は言わないって言ったじゃない…。」
と深い溜め息をついて、呆れるベルゼブブ。
「やだ!さっきのところが良い!!翼さんと変えてください!!」
アスタロトが深い溜め息混じりに
「白雪さん、それは無理な話です。ここが嫌なら、“ご自身で部屋を探す”しかありませんよ。」
「やだやだやだやだやだやだや」
白雪が突然、駄々をこねるのを止めた。
それどころか顔色が血の気が引いたように真っ青になっている。
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