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するとアスタロトがうっほんと咳払いをする。
「ミカエル殿。そ、その…ベルゼブブ様とお戯れしたいのはお察ししますが……一応、公共の場ですので、差し控えて頂けると有り難いのですが……。」
ベルゼブブは無言で眉をピクピク動かし、さらに真っ赤になる。
ミカエルは口笛を吹きながら、ベルゼブブから離れる。
「……ベル」
「あんたねぇ……。もう……“好きなものを選びなさい”よ。」
「サンキュー。」
そう言うとミカエルはメニュー表を開く。
そして3人は注文をした。
「ベルゼブブ様…よろしいのですか?」
「そうだな。」
するとミカエルがベルゼブブの艶やかな漆黒の髪を指でクルクルと弄ぶ。
「アスタロト、言いたいことはわかるわ。」
するとウェイターとウェイトレスが注文した料理を運んで来た。
「ごゆっくりどうぞ。」
ウェイターとウェイトレスは一礼すると厨房の方へと去って行った。
「今は食事にしましょう。せっかく、作ってもらった料理を食べないのはとても失礼よ。それに」
ベルゼブブはミカエルを見ると
「ミカが私達のところへ来たということはそれなりの話があるからでしょう?」
「流石、俺の可愛い“幼馴染み”だ。まあ、今はベルの言う通り、飯食おうぜ。話なら、その後からでも出来るだろ?」
ミカエルはニヤリと笑う。
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