♯2

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そしてミカエルは 「これは白雪(こいつ)とは関係ないが」 と切り出すと 「最近、死後の世界(ここ)で死人や天使、悪魔、堕天使の連中に“悪戯”する馬鹿がいるらしい。」 「!!!」 アスタロトは驚き、 「…翼から聞いてはいたけれど…とんでもないお馬鹿さんがいるようね…。」 とベルゼブブ。 ベルゼブブの言葉にミカエルは頷いた。 「翼は何を言っていた?」 「ちょうど、視覚障害者の死人を見つけて、『天国』へのバス停へ連れて行こうとしていたらしいの。死人が“点字ブロックがこっちだって”って言ったけれど、その先は洋菓子店の中に続いてたわ。翼が“悪戯出来ない”ように“罠”を張ったけどね…。ちょうど、その時に空からあの子が降ってきたらしいけど。」 「ふーん…。」 ミカエルは話を聞きながら、コーヒーを口に運ぶ。 ベルゼブブもフーフーと冷ましながら、カフェオレを口に運ぶ。
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