♯2

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アスタロトは深い溜め息をつくと 「もしかすると、彼女と何者かによる“悪戯”。偶然なようで何か関係があるのかもしれませんね…。」 2人は頷いた。 そして話を終えると3人は会計を済ませ、レストランを出る。 「アスタロト、今日はここまでで良いわ。貴方も早く帰りなさい。」 とベルゼブブ。 「わかりました。では、また明日。」 「ええ。」 アスタロトは翼を広げる。 蝙蝠のような美しい漆黒の翼だった。 「では、お休みなさいませ。ベルゼブブ様、ミカエル殿。」 「お休みなさい。」 「じゃあな、アスタロト。」 2人は飛び去るアスタロトを見送った。 「さてと」 「きゃっ!!」 ミカエルはベルゼブブをひょいと抱える。 「俺達も“愛の巣”に」 「何が愛の巣よ!!私達は“幼馴染み”でしょう!?」 と言うが顔が既に真っ赤になるベルゼブブ。え~。と言うとミカエルは唇を尖らせる。 「良いじゃねーか。“俺達の仲”なんだからよ。」 とニヤリと笑うとミカエルは純白で美しい6つの大きな翼を広げる。 悪魔とはまた違い、純白で美しい6つの翼は彼が天使の中でも上級である証だ。 ミカエルは跳躍するとそのままどこかへと飛び去って行った。 夜は静かに更けていく。
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